前回は、自律神経失調症は一つの病気ではなく、さまざまな原因を丁寧に調べることが大切な状態であることをご紹介しました。今回は、自律神経失調症でよくみられる症状について説明します。
自律神経失調症と呼ばれる状態では、症状が一つだけでなく、全身のさまざまな場所に現れることがあります。代表的な症状には、疲労感やだるさ、頭痛、頭が重い感じ、めまい、ふらつき、耳鳴り、動悸、息苦しさ、ほてり、冷え、汗をかきやすい、手足のしびれなどがあります。また、胃もたれ、吐き気、食欲低下、腹痛、下痢、便秘といった胃腸症状が中心となる方も少なくありません。
睡眠との関係も深く、「寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「十分眠ったはずなのに疲れが取れない」といった不眠や睡眠の質の低下を訴える方も多くみられます。さらに、集中力の低下、イライラ、不安の強まり、気分の落ち込みなど、心の症状を伴うこともあります。
これらの症状は日によって変化したり、いくつかの症状が入れ替わるように現れたりすることがあるため、周囲から理解されにくく、不安を感じる方も少なくありません。症状が長く続いて日常生活に支障がある場合は、一人で抱え込まず、内科や心療内科、精神科へ相談することも検討しましょう。


