子どもが学校へ行けない状況になると、心配のあまり、「どうして行けないの?」と何度も尋ねてしまうことがあるかもしれません。それは、子どもを大切に思うからこその、親として自然な反応です。
しかし、その言葉に込められた心配や愛情が、子どもにそのまま伝わるとは限りません。子どもには、責められている、叱られている、あるいは怒りをぶつけられているように感じられることがあります。その結果、黙り込む、怒りで返す、泣いてしまうといった反応しかできなくなることもあります。
その反応を見て保護者もさらに腹を立て、口調が強くなってしまうと、親子ともにつらくなり、目の前の問題の解決から遠ざかってしまいます。
もし「どうして学校へ行けないの?」と繰り返し尋ねてしまったときは、その言葉の奥にある保護者の気持ちも伝えてみましょう。
「怒っているのではなく、心配していること」「大切な存在だからこそ、心配する気持ちが大きくなり、このような言い方になってしまったこと」を、できるだけ穏やかに説明します。
その説明に対する子どもの反応が、保護者の期待したものとは違っていても、それは不自然なことではありません。すぐに返事や理由を求めず、子どもが少しずつ自分の状態を言葉にできるようになるまで、待つことも大切です。
親子にとって大切なのは、言葉だけで問題を解決しようとすることではありません。うまく話せないときや気持ちが一時的にすれ違うときにも、親子の間にある愛情は変わらないことを、少しずつ再確認していくことではないかと思います。


