不安症の要因は一つではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
まず、「不安を感じやすい性格」や「遺伝的な性質」があります。たとえば、家族に同じような症状を持つ人がいる場合、不安症になりやすい傾向があります。
次に、生活環境や過去の体験も大きく関係しますし、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが崩れることも、不安症の発症に関係していると考えられています。
さらに、身体の病気(甲状腺の異常や更年期障害など)や、カフェイン、アルコールの過剰摂取も、不安を悪化させる要因となります。
「自分の性格のせい」と思い込んでしまう人も多いのですが、実際は脳や体の仕組みも関係しています。そのため自分を責めるのではなく、医療の力を利用することが大切です。