自己効力感を高めることは、治療にもプラスになります。自分でできることに少しずつ取り組むことは回復を助け、再度の悪化を防止する助けにもなります。
このように自己効力感を高めることは、メンタルヘルスの維持にとても役立ちます。ただ、すべての心の不調が「自己効力感を高めること」で解決するわけではありません。
うつ病や不安障害、強いストレス反応などは、専門的なサポートが必要です。「自分で乗り越えるべき」と追い詰めず、心療内科や精神科に相談することは、弱さではなく賢い選択です。
心の健康は、ひとりで抱え込まず、周囲とつながりながら守っていくものです。自分を信じる力と、他人に頼る力、その両方を意識することが大切です。